人口増加とエイズの感染拡大に歯止めが利かなくなっている某地域で、日本のNGOがコンドーム使用法のレクチャーを行った。






NGO職員は村の大人達に呼び掛けをして集会場に集まってもらい、そこでコンドームを配布した。





使用目的はおろか生まれてこの方見た事も無いという状態だったので、村人達は配布されたコンドームに興味深々である。



早速、NGO職員は村人達の前でコンドームを使った避妊講座を開催した。





男性器に見立てた木の棒にコンドームを装着して見せて

このように性交の前に装着するんですよ」と、使い方をレクチャーしたのである。





村人達は使い方を理解した様子で、配布されたコンドームを手にそれぞれの家へと帰って行った。



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数ヵ月後、NGO職員の元に「コンドームを使っているのに避妊の効果が無い」という抗議が殺到した。





装着方法に不備があったのでは?と考えたNGO職員は、村人達をもう一度集会場に集めて、コンドームをどのように使用しているかを尋ねてみた。





すると村人達は、“(性交の前に)拾ってきた木の棒にコンドームを装着して枕元に置いている”と一様に答えたのだった。





村人にとってコンドームはおまじないの道具として受け止められていて、呪術的な力で妊娠を防止するものと理解されていたのである。






村人達の誤解を解いて、コンドームの正しい使い方を理解してもらうのには相当な時間を要した。





発展途上国での医学的知識の欠如に当初は困惑したNGO職員であったが、エイズの感染拡大や人口問題の解決のため、避妊講座を開催する際は妊娠の仕組みから丁寧に教育することにしたという。