これは僕の父が体験(正確に言えば間接的)に体験したことです。





35年前、僕の父は当時高校生で、恥ずかしい話不登校でした。平日の日中は家から50メートルも離れない海岸にある海小屋で、弁当を食べ雑誌を読んで時間を潰していました。











そんなある日のことです。いつものように父は小屋に来て飯を食べて浜辺に座り、海を見つめていました。





するとあることに気が付きました。何日もの間、同じ船が沖に停泊しているのです。初めは漁の船だと思っていましたが、それが何日も続いたため不審に感じられました。





その後、その海岸によく来ていた知人が行方不明になるという事件が起こったのです。知人は現在も行方不明のまま。





最近になってテレビ番組で北朝鮮の拉致事件の特集をやっているのを家族で見ました。するとテレビを見ていた父の表情が突然変わりました。





そして『これ、俺がよく入ってた小屋じゃねえか…』と呟きました。





テレビでは、拉致被害者を夜間に人目を憚り小船で運ぶ為、一時監禁されていたと見られる小屋が映っていました。







この話は父の地元では結構有名だったみたいで、流石に北の国が拉致しているとは誰も想像しなかったみたいですが、当時は海外に人身売買されたとか言われていたそうです。