猫が木に登って降りられなくなった。



腹が空けばそのうち降りて来るだろうと近隣の住民達は考えていたが、猫の飼い主は気が気でない。



長いこと降りて来なかったので、通報してレスキュー隊に救助を要請した。













レスキュー隊は苦心の末、見事に猫を救出した。



救出作業を見ていた人々は、心温まる救出劇に歓喜に沸いていた。





鳴りやまぬ拍手を背に受けて、レスキュー隊員達は次の任務に備えるため、足早にレスキュー車に乗りこんで行った。





その日のヒーローであるレスキュー隊員達は車の窓から手を振って、走り出した時ことである。レスキュー車の前に黒い影が飛び出して来た。





鈍い音と共に、何かを踏んだ感触が運転手に伝わった。





車から降りて確認すると、タイヤの下には先ほどの猫が潰れていた。