鈴木敏夫が語る『千と千尋の神隠し』の誕生秘話(2013年7月21日放送 シューイチ)



あの内容、鈴木さんの一言で始まったよね 。



ええって思ったんですよ。




僕、覚えてないんですよ

鈴木さん、キャバクラの話したじゃん。


僕、キャバクラ?って。あれ 。確かにねえ言ってるんですよ

要するにキャバクラの女の子ってね。


まあ 僕、人に聞いたんですよ



MOA美術館蔵:湯女図

湯女図







要するに普段 コミュニケーションがうまい子がそういうとこ働きにきてるわけじゃない。



というのか 社交性が無いのに、そういうとこ働きに来て、

その仕事の内容が社交性を求められることによって、みんな元気になっちゃうんだって話をね





ある奴から聞いたんですよ

それを僕は宮さんにしたらしいんですよね

それで宮さんはね それをヒントにしてあの映画を作っちゃったんですよ

それで僕、ほんとに驚いてねー





でも宮さんにとってはあの油屋って風俗なんですよ 宮さんの中では

そしたら彼の中では想像が膨らんで、連想ゲームですよ





要するに日本のいろんな伝統文化がその中に入り込んでくるっていう

まあ、たったそれだけの話をねーそこまで膨らましちゃうわけでしょー





僕はそのときに、そんなとこからあんなものを思いつくのはね、

宮さんは天才ですよって言ったのを覚えているんですよ

すごいんですよ





僕がある能力があるとしたらね 

やっぱ宮さんと日常的に話ができるっていうこの相性の良さ これだけですよね





これはまあ世の中 運命あるのかな



注:宮さん=宮崎駿監督









[補足]

引っ込み思案で、人付き合いが苦手だった女の子が、高校を卒業して夜の世界で働きだしてから、驚くほど明るくなったという話はよく聞くところです。



千尋が働くこととなった油屋は実は売春宿、もしくはソープランドという説がありますが、宮崎監督の中ではズバリ性風俗ではなくて、女の子が働くサービス業から広がるイメージを元に作品を作ったようです。







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