周囲約7km、面積は約0.7平方キロメートルを持ち、外海から隔てられた的矢湾深部に渡鹿島はある。



1977年に売春斡旋者が逮捕され、家出少女などの売春婦が保護されるという事件があり、それを元ネタに多くの売春伝説が語られている







波が穏やかな海面となっているため、江戸時代には、江戸と大坂を連絡する菱垣廻船・樽廻船が増えたこともあり避難・風待をする港としての重要性が高まった。



船乗りのための宿のほか、風待ちの船乗りを相手とした水上遊女なども集まり、遊郭街としても大いに栄え女護ヶ島といった別名を持つこととなった。その後も第三次産業で栄え、現代では売春島の異名を取る。





この島の沖合いでは身投げした遊女の霊が出ると言われ、船から海を眺めていると波間に女性の長い髪がゆらゆら揺れている光景が目撃されることがあるという。





『#165-1遊女の島』

《三重県松阪郊外出身の母から聞いた話です。

 阿児の渡鹿野(わたかの)島という島に、昔、格式のない遊び女を集めた遊廓のような場所があったそうです。



 この島の近くを船で通る時、漁師さんや船頭さんが海面を見やると、水中に、島から逃げようとして海に飛び込んだ若い娘たちの顔が見えたりする…というような話が、母の子供/少女時代(昭和十年代頃)にはまだされていたようです。》

現代伝説考より





現在の渡鹿島では外国人売春婦が多数を占め、一昔前までは未成年者と思しき外国人女性の姿もあったとか。





未成年と思しき外国人女性とオールをした人の話によると、いつまでもプレイに及ばず女性と話込んでいると、やり手婆と呼ばれる斡旋人が竹刀を持って怒鳴り込んで来たという。女性側がプレイを拒否したと勘違いしたらしい。








関連?『沖合い○kmの場所には行くな』




一昨年の夏に海釣りに出掛けた。



その頃船舶免許取りたての俺は親戚から船を借りて行った。



朝の6時頃一人で出発した俺は早速沖合に出掛ける。



出発時は”快晴”そのものだった。





免許取得前までは船宿のお世話になっていたのである程度の漁場は知っていた。



行くと知ってる船宿の船長と会った。



普通に会話した後最後に



「○○岬の沖合○kmの場所は行くな。」



と言われた。確かに数年船宿に通い続けてたが



その漁場は行った事が無かった。



俺は言われた通り近くに行かない様にしていた。





暫く一人で釣りをしていると、天気が悪くなり暗くなってきた。



勿論そんな事は海なら日常茶飯事に起きる事だから気にも留めて居ないはず



なのだがその日は暗いと言うより”紫色”に近い感じだった。



そして突然の大雨に・・・



帰港しようと思いGPSで位置を確認しようとすると



居る位置とは全く違う場所で認識していた。



その場所は知り合いの船長から行くなと言われた場所だった。



実際その場所からは10km以上離れた場所に居たはずなので



流されるとしても考えられない。



目標物を見つけて無線で位置確認しようとすると



無線も電源が入らず使えない状況となった。



船室であれこれやっていると、雨は止んだ。



しかし周辺は”紫色”のままであった。



外を見てみるとゴミが沢山浮いていた・・・



しかし凝視してみるとゴミでは無い





人の頭部のみ水面上に出て長いと思われる髪の毛がユラユラと漂っていた。



ヤバイ!と思った俺はすぐに船を動かした。



すると前方に行く先を阻む様に女が水面で立っていた。



電源が入っていない無線から「オマエハカエサナイ・・・オマエハココデシンデイケ」



とまるでテレビで見る様な声が入ってきた。



俺はエンジンを掛けて船先が上がる位の急発進をして



その場を逃げる事が出来た。少し経つとまた天気は快晴になった。



GPSも無線も普通に作動している。



帰った後知り合いの船長の所でその話しをした。



「やっぱり・・・俺もこの辺の漁師も必ず経験してる事なんだよ」



その日は一日中天気は良かったそうです。



それっきり船を出してもその様な事は全く起きなくなったのですが



今でも時々その女の霊が夢の中に出て来ます。



俺の足を掴み海の中に引き込もうとする夢を。



そしてその夢を見た次の日は必ず足首にアザが付いてます・・・



【死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみないか?64】より