首都圏のと某中学校の卒業生の間で語り継がれている噂。



あるクラスのキミアキ君は出席簿には「キミアキ」と書かれているだけで。苗字はなぜか空白。



さらに住所録も東京都××市とだけ書かれており、両親の名前も空欄である。













キミアキ君はごく普通の生徒で、休み時間は友達と遊んだりふざけ合ったり、学校のイベントも積極的に参加していた。





しかし友達の誰もキミアキ君の家に行った者はいなかった。 一緒に帰ったことのある生徒もだれもおらず、毎日黒塗りの車に乗って通学していたという噂もあった。





しばらくしてキミアキ君は突然転校してしまう。



親しい友人にも転校先やお別れの挨拶も告げずに去って行った。







キミアキ君は高貴なお方の落とし種で、最初から苗字はなく、首都圏の中学校を転々としているという。





キミアキ君の転校後、先生たちはキミアキ君のことは口を閉ざし、最初から居なかったかのように振る舞った。キミアキ君の正体は不明の今も謎のままである。