鮭マスの定置網には様々な哺乳動物が混入する。





よく網にかかるのがアザラシやイルカで、動物保護の意識が緩い時代には毛皮のある海獣類だと殴り殺して皮を剥いで、財布にしたりコートにしていた。





最近は取り締まりが厳しくなっており、バレると手が後ろに回るので、たとえ金を積んでもなめし業者も仕事をしてくれないという。













現在の混入動物は毛皮のコートにはならないものの、漁師の胃袋に納まることはある。





2~3ヶ月は陸地に帰れない長期間の漁だと、食べられる肉は鮭しかないので飽きが来る。



そんな時にアザラシが網にかかると、味噌で揉んで臭いを取ってから食べられることがある。








イルカはどうかというと、三陸地方の漁師の間では食べられているが、船の上だと血抜きが面倒臭いので、肉が口に入る頻度は割と少ない。



案外食べられているのがヒレの部分で、煮込んで口に入れるとフカヒレとは異なる独特の食感が得られる。






ゼラチン質の食感とフカとは異なる独特の歯触りは美味でフカヒレ以上の珍味とも称される。





しかし、ヒレ以外の肉は不要なので、尾ヒレや背ヒレを切られたイルカの死体が波間を漂うことになる。